Japanese
English
臨床経験
再生不良性貧血の治療に続発した小児ステロイド性大腿骨頭壊死の1例
Steroid-induced Avascular Necrosis of the Femoral Head in Child following Aplastic Anemia
山崎 謙
1
,
渥美 敬
1
,
扇谷 浩文
1
,
吉田 雅之
1
,
山野 賢一
1
,
黒木 良克
1
Ken Yamazaki
1
1昭和大学藤が丘病院整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Schowa University, Fujigaoka Hospital
キーワード:
大腿骨頭壊死
,
avascular necrosis of the femoral head
,
ステロイド
,
steroid
,
小児
,
child
,
再生不良性貧血
,
aplastic anemia
Keyword:
大腿骨頭壊死
,
avascular necrosis of the femoral head
,
ステロイド
,
steroid
,
小児
,
child
,
再生不良性貧血
,
aplastic anemia
pp.217-221
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900296
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抄録:ステロイドの使用に関与して発生する大腿骨頭壊死は多数報告されているが,小児での発生例の報告は稀である.今回筆者は,7歳の女児に発生したステロイド性大腿骨頭壊死を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.ステロイド投与の期間は6ヵ月間で,その間にパルス療法を2回受けた.その1日最大投与量はプレドニン換算で1,250mgであり,総投与量は23,974mgであった.本症例では,ペルテス病よりもむしろ成人の特発性大腿骨頭壊死に類似した病像を示したが,牽引にて早期に壊死域の縮小が認められた.本症例の修復過程は,小児と成人の中間の骨形成能によるものと推測された.
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