Japanese
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臨床経験
サッカー選手におけるpainful os intermetatarseumの1例
Painful Os Intermetatarseum in a Soccer Player : A Case Report
野口 昌彦
1
,
岩田 圭生
1
,
三浦 清司
1
,
平澤 泰介
1
Masahiko Noguchi
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
os intermetatarseum
,
accessory bone
,
副骨
,
soccer
,
サッカー
Keyword:
os intermetatarseum
,
accessory bone
,
副骨
,
soccer
,
サッカー
pp.703-706
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903006
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抄録:今回われわれは,サッカー選手の第1,第2中足骨骨間基部における副骨によるスポーツ障害の1例を経験したので報告する.症例は34歳,男性で主訴は右足背部痛であった.患者は社会人チームに所属し週1回の練習を行っていた.約2年前から,特に誘因なくサッカー練習後に右足背の疼痛と腫脹を自覚するようになった.徐々に増悪し日常生活にも支障をきたしたため当院を受診した.初診時のX線像では,両第1,第2中足骨骨間基部に骨棘様の副骨を認め,右足は有痛性で保存療法に抵抗したため摘出術を行った.副骨は第1,第2中足骨骨間基部に存在し,深腓骨神経の直下に存在していた.第1,第2中足骨骨間基部に存在する副骨はOs intermetatarseumであり,日本人の約2.6%に存在すると言われている.しかし,この副骨による障害は非常に稀である.今回,サッカーが原因と考えられる有痛性のOs intermetatarseumを摘出し経過良好な1例を経験したので報告した.
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