Japanese
English
経験と考察
経皮的内視鏡下頚椎後方椎間孔拡大術(PECF)の骨切除範囲と中期成績
Percutaneous endoscopic posterior cervical foraminotomy-area of osteotomy and outcomes
中村 周
1
,
柴山 元英
1
,
田口 弥人
1
S. Nakamura
1
,
M. Shibayama
1
,
M. Taguchi
1
1伊藤整形・内科あいち腰痛オペクリニック整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Ito Orthopedic and Internal Medicine Clinic, Aichi
キーワード:
percutaneous endoscope
,
facet
,
foramen
Keyword:
percutaneous endoscope
,
facet
,
foramen
pp.4-7
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_4
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は じ め に
経皮的内視鏡下頚椎後方椎間孔拡大術(percutaneous endoscopic posterior cervical foraminotomy:PECF)1)では,最小侵襲で安全に椎間孔の除圧が可能であり椎間の動きも温存できる.しかし,椎間孔の除圧量に比例して椎間関節も切除される.椎間不安定性を惹起させないため椎間関節切除率(facet resection rate:FRR)が50%を超えないようにすべきであるとの報告2,3)があり,十分な除圧を行ううえでの制約となる.さらに,椎間関節切除率を50%としても,実際には椎間孔の狭窄は出口部まで広い範囲に及んでいることもあり,骨切除の外側縁部での最小椎間孔断面積(foramen area around the lateral edge of the resection area:FAL)が十分に広くならないこともある.そのFALが術後成績に関係しているかはいまだ不明である.
本研究の目的はそれを明らかにすることである.また,術中にはどの程度椎間関節を切除したのか,外方への除圧が十分なのかは神経根を観察しても判断することがむずかしく,外方除圧範囲確定に決定的な方法はない.経皮的内視鏡は細い器具であり術中透視正面像でも周囲構造と重ならず位置を認識しやすいことから,術中透視画像正面で切除範囲を判断する方法を行った.またそれが妥当なのか否かも検証した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018