特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第10章 腎臓
[CKD-MBD]治療方針が変わりました
山本 卓
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター 腎・膠原病内科学分野
pp.947-951
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_947
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CKD-MBDの今昔
本邦では2006年に「透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン」が策定され,二次性副甲状腺機能亢進症による骨代謝異常(腎性骨異栄養症)の管理が中心に据えられました.そのなかで,活性型ビタミンD,炭酸カルシウム,セベラマーを用いた薬物療法や,副甲状腺へのインターベンションに基づき,カルシウム,リン,副甲状腺ホルモン(PTH)の管理が提案されました.
さらに2012年には,本邦の観察研究から生命予後を重視した慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)管理が提唱され,以後はカルシミメティクスや複数の高リン血症治療薬を併用することで,より適切な管理が可能となりました1).治療の変遷に伴い臨床データの傾向も変化しており,最近,「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン(2025年改訂版)」が発表されました(図1).

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