特集 クリニック・在宅で診る血液疾患―できること,できないことを見直そう
[Chapter 3] クリニック・在宅診療でできる血液疾患の慢性期治療
専門施設からのメッセージ
骨髄腫
塚田 信弘
1
1日本赤十字社医療センター 血液内科
キーワード:
くすぶり型多発性骨髄腫
,
症候性多発性骨髄腫
,
免疫不全
,
ALアミロイドーシス
Keyword:
くすぶり型多発性骨髄腫
,
症候性多発性骨髄腫
,
免疫不全
,
ALアミロイドーシス
pp.910-914
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_910
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★★★多発性骨髄腫(MM)の診断および治療の進歩は目覚ましく,症候性と判断される症例はもちろん,高リスクのくすぶり型MMへの治療介入も考慮される時代となっている.
★抗CD38抗体やBCMA標的治療の登場によって重度の低γグロブリン血症とそれに伴う重症感染症の頻度も増加していることから緊急の対応が求められるケースも多い.
★★全身性ALアミロイドーシスの診断はしばしば困難であるが,とくに心アミロイドーシスでは迅速な診断および治療開始が必要であり,本疾患の啓発・啓蒙が重要である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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