特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第6章 消化器
[下部消化管疾患治療薬(GLP-2アナログ)]テデュグルチド(レベスティブ®皮下注)
藤野 明浩
1
1慶應義塾大学医学部 外科学(小児)
pp.586-591
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_586
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▪テデュグルチドは,小腸のL細胞から分泌されるプログルカゴンから生成するグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)のペプチドアナログであり,ジペプチジルペプチダーゼ-4に分解されにくいように改変した製剤である.
▪短腸症候群(SBS)が適応疾患である.
▪消化管の粘膜下の線維芽細胞に作用するとインスリン様成長因子(IGF)が放出され,粘膜上皮細胞が反応する.
▪腸粘膜上皮の修復や増殖が促進され吸収能を上げる.
▪SBSでは残存腸管の吸収が改善し,中心静脈栄養(TPN)依存を軽減する.
▪1日1回皮下注射で投与する.

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