特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[鼎 談]
高度に専門化する肺がん診療にどんと構えるために
-チーム医療,共同意思決定,薬の選び方
立石 知也
1
,
田中 健介
2
,
池田 慧
3
1東京科学大学 呼吸・睡眠制御学講座
2JR東京総合病院 呼吸器内科
3神奈川県立循環器呼吸器病センター 呼吸器内科
pp.303-310
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_303
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立石 肺がんは,新規罹患数の増加に加えて,治療の進歩により生存期間も延長しているため患者数が増えています.私の専門は間質性肺炎(IP)ですが,肺がん診療に割く時間が長くなり,最新知識をフォローすることもなかなか大変です.免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の進歩はもちろん,チロシンキナーゼ阻害薬の標的も上皮増殖因子受容体(EGFR)以外のものが登場し,肺がんの薬はかなり増えました.もはや「○○チニブ」と聞くだけでは何を対象とする薬かもわからない状況です.
本日は,神奈川県立循環器呼吸器病センターの池田慧先生,JR東京総合病院の田中健介先生にお集まりいただき,肺がん患者を支えるための連携や,薬の選び方などについてお話しいただきたいと思います.
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