Ⅳ.私が受けとめたアメリカの看護
高度の専門技術・器械を集約—ICU
枝松 淑江
1
1国立岡山病院
pp.94-95
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913376
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ICUは今回のアメリカ病院見学の中で,最も興味深いユニットであった。3〜4年前までは,雑誌で紹介されていたのは,麻酔・リカバリールームに関することが多かったように記憶しているが,実際に見学をして驚異の目を見張ったのは,見学した全病院に,各種のICUがあり,しかも一つの病棟に一つずつあったことである。そして多くの看護補助者を使っているアメリカでも,ここだけは純すいに専門職としての,レジスタードナースが100パーセント管理看護していることであった。このユニットに全力を注ぐあまり,他の病棟における看護の質の低下が叫ばれている現在,専門職としての面目というか,ユニークさを確立していることを十分理解できた。
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