特集 高度化された食品・栄養システムの現状と課題
食品・栄養システムの高度化・国際化
深谷 志成
1
1武蔵丘短期大学教務部
pp.739-742
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,輸入食品の割合の増加,ライフスタイルの変化などにより国民の食生活は多様化かつ高度化している.また,「世界貿易機関を設立するマラケッシュ協定」(WTO協定)の締結にともなう食品流通の国際化,規制緩和の動き,製造物責任法(PL法)の施行など,食品・栄養システムをめぐる近代社会の環境は大きく変化している.
とりわけ,急激な人口の高齢化と出生率の低下,慢性疾患の増加などの疾病構造の変化,食品の安全性,ごみ,地球環境などの生活環境問題への意識の高まりなどに対応し,いわゆる生活者の立場を重視した国民の健康生活の質的向上を高めていく食品・栄養システムを総合的かつ多角的に発展させていくことが強く求められている.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.