特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード
Ⅱ.循環器診療に関わる領域
腫瘍循環器学の新しい診療ガイドラインと今後の課題
佐瀬 一洋
1
,
木田 圭亮
2,3,4
,
志賀 太郎
5
1順天堂大学大学院医学研究科臨床薬理学
2聖マリアンナ医科大学薬理学
3聖マリアンナ医科大学病院循環器内科
4聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション科
5がん研究会有明病院腫瘍循環器・循環器内科
キーワード:
腫瘍循環器
,
がん治療関連心血管毒性
,
CTR-CVT
,
がん治療関連心機能障害
,
CTRCD
,
危険因子
,
サバイバーシップ
Keyword:
腫瘍循環器
,
がん治療関連心血管毒性
,
CTR-CVT
,
がん治療関連心機能障害
,
CTRCD
,
危険因子
,
サバイバーシップ
pp.122-127
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200673
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・がん治療関連心機能障害(CTRCD)として抗がん剤や放射線の心毒性に対応していた.
・心エコーは添付文書記載時のみ,アントラサイクリン前でなくトラスツズマブ前に実施していた.
・がん薬物治療中の無症候性心機能低下は,心毒性として治療を中止していた.
●現在のスタンダード
・がん治療関連心血管毒性(CTR-CVT)として新薬や多彩な循環器疾患にも対応する.
・ベースライン・リスク評価に基づき,CTR-CVTの予防と早期診断の管理を個別化する.
・CTR-CVTを発症した場合でも,可能な限り循環器支援によるがん治療完遂を目指す.
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