特集 広く浅く知る白血病―令和になってこう変わった
[Chapter 2] 白血病の治療法
抗がん薬の種類
山内 高弘
1
1福井大学 血液・腫瘍内科
キーワード:
アルキル化薬
,
代謝拮抗薬
,
アントラサイクリン系抗腫瘍薬
,
ビンカアルカロイド
,
BCL-2阻害薬
Keyword:
アルキル化薬
,
代謝拮抗薬
,
アントラサイクリン系抗腫瘍薬
,
ビンカアルカロイド
,
BCL-2阻害薬
pp.846-851
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_846
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★★★伝統的抗がん薬の多くは細胞分裂を阻害する作用機序を有する.
★★アルキル化薬はがん細胞の核DNAにアルキル基を結合させDNA合成を阻害する.
★★cytarabineは代謝拮抗薬に属し,ヌクレオシドアナログとしてDNA合成期にDNA内に転入されDNA鎖伸長を阻害する.
★doxorubicinやdaunorubicinは抗悪性腫瘍薬に属し,トポイソメラーゼⅡを阻害し,活性酸素を産生し,DNAを傷害する.
★★vincristineは微小管阻害薬であり,細胞分裂中期での紡錘糸形成を阻害する.
★★★脱メチル化薬azacitidineとBCL-2阻害薬venetoclax併用療法は,高齢者急性骨髄性白血病の標準治療となった.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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