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今月の特集2 筋疾患に迫る
重症筋無力症
Myasthenia gravis
村井 弘之
1
1国際医療福祉大学医学部神経内科学
キーワード:
重症筋無力症
,
MG
,
ステロイド
,
胸腺摘除術
,
免疫抑制薬
,
早期速効性治療
Keyword:
重症筋無力症
,
MG
,
ステロイド
,
胸腺摘除術
,
免疫抑制薬
,
早期速効性治療
pp.747-752
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201651
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Point
●ステロイド薬の導入によって重症筋無力症(MG)の致死率は大きく減少したが,その副作用などによって患者の生活の質(QOL)が損なわれていることが明らかとなった.
●成人発症MGの完全寛解は得難いため,治療が長期にわたることを意識し,QOLやメンタルヘルスを良好に保つように治療戦略を立てる.
●治療における最初の到達目標は,“経口プレドニゾロン5mg/日以下でminimal manifestationsレベル”であり,これを早期達成するよう治療戦略を考える.
●全身型MGでは早期から積極的に免疫療法(早期速効性治療)を行い,長期的ステロイド内服は少量にとどめるのが望ましい.
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