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第8章 神経
[Parkinson病]αシヌクレインに焦点を当てた診断バイオマーカーの開発
-新しい生物学的病期分類の構築に向けて
奥住 文美
1
,
波田野 琢
1
,
服部 信孝
1
1順天堂大学大学院 医学研究科神経学
キーワード:
αシヌクレイン(α-syn)
,
生物学的病期分類
,
Parkinson病(PD)
Keyword:
αシヌクレイン(α-syn)
,
生物学的病期分類
,
Parkinson病(PD)
pp.677-681
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_677
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Summary
・αシヌクレイン(α-syn)はParkinson病(PD)や多系統萎縮症(MSA),Lewy小体型認知症(DLB)などのα-シヌクレイノパチーの共通した原因蛋白質であり,α-シヌクレイノパチーの病態において主要な役割をもつ.
・病的なα-synシードを検出する方法であるα-syn seed amplification assays(SAAs)法が注目されており,体液診断バイオマーカーとしての可能性が注目されている.
・SAAs法の発展に伴い,疾患の背景となる生化学的・病理学的異常を反映する客観的なバイオマーカーが求められており,生物学的病期分類の議論が現在活発になされている.
© Nankodo Co., Ltd., 2024