特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 5] 心筋症の治療管理
心臓移植の適応判断と実際
波多野 将
1
1東京大学医学部附属病院 循環器内科/高度心不全治療センター
キーワード:
臓器移植法
,
改正臓器移植法
,
Status
,
INTERMACS/J–MACS分類
Keyword:
臓器移植法
,
改正臓器移植法
,
Status
,
INTERMACS/J–MACS分類
pp.323-328
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_323
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★★★わが国の心臓移植後の予後は,5年生存率92.9%,10年生存率88.8%ときわめて良好だが,深刻なドナー不足から待機期間が約5年ときわめて長いのが問題である.
★しかし,心臓移植実施件数は2023年には115例まで増加し,増加の一途をたどっていた待機患者数は減少に転じている.
★★わが国で心臓移植を受ける患者は,特別な事情がない限り植込み型補助人工心臓(VAD)を装着された状態で心臓移植を受けることになるため,心臓移植を考慮するべき重症心不全患者を診療する際には,移植実施施設もしくは植込み型補助人工心臓(VAD)実施施設に早めにコンサルトする必要がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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