特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 4] 全身疾患関連心筋症
心サルコイドーシス
泉 知里
1
1国立循環器病研究センター 心不全・移植部門
キーワード:
診断指針
,
房室ブロック
,
心室頻拍
,
心不全
,
免疫抑制療法
Keyword:
診断指針
,
房室ブロック
,
心室頻拍
,
心不全
,
免疫抑制療法
pp.272-277
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_272
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★★★サルコイドーシスにおける心病変は,サルコイドーシスの予後規定因子となる.
★★★他臓器でサルコイドーシスと診断されている患者においては,心病変の有無をスクリーニングする.
★★冠動脈の分布に合わない局所壁運動低下,壁菲薄化や心室瘤,比較的若年者の高度房室ブロックなどが心サルコイドーシスを疑うきっかけとなる.
★★心エコー図,心臓MRI,ガリウムシンチグラフィ/FDG–PETなどを用いて診断指針に従って診断を進める.
★★★心サルコイドーシスと診断されれば,基本的には副腎皮質ステロイドを中心とした免疫抑制療法の適応である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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