特集 サルコイドーシス-2013
臨床例
経過中に症状が変化した小児発症サルコイドーシス
太和田 知里
1
,
藤沢 智美
,
大西 秀典
,
鹿野 由紀子
,
清島 真理子
1岐阜大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
サルコイドーシス-肺
,
肺炎-間質性
,
房室ブロック
,
アスペルギルス症-肺
,
Blau症候群
,
サルコイドーシス-心臓
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Sarcoidosis, Pulmonary
,
Atrioventricular Block
,
Pulmonary Aspergillosis
pp.51-54
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013118070
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<症例のポイント>小児発症サルコイドーシスは関節病変、眼症状の頻度が高く、肺病変、心病変は少ない。統計的には自然治癒することが多いが、難治例や致死的な例もある。若年性サルコイドーシス、Blau症候群との鑑別が必要である。8歳で発症し、皮膚症状、リンパ節腫大、眼症状、心病変が主体であったサルコイドーシス症例を報告する。経過中に皮膚症状、リンパ節腫大は消褪し、肺病変、脾腫が出現した。まれではあるが、自験例のように経過中に病変臓器が変化する症例もあるので、注意深い観察が必要である。
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