発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013083891
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66歳女。肺サルコイドーシスにて通院中に、夜間の動悸、胸部圧迫感があり、24時間心電図によ、り高度房室ブロック(HDAVB)を認めたため入院となった。胸部X線では、心拡大(CRT55%)とともに著明な肺門リンパ節腫瘍(BHL)が認められた。入院後は夜間から深夜にHDAVBを頻回に認め、体外ペーシングを行いながら体内ペースメーカー植え込み後、ステロイド投与を行い、外来通院とした。心電図は自己洞調律となり、I度房室ブロックは残っているが、胸部X線で心拡大は改善し、BHLも消え良好な経過を得ている。HDAVBの機序として、房室結節(AVN)で連続して起こるConcealed conductionが考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012