特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 8] 代謝・内分泌
[レニン活性,アルドステロンに関する疑問]高血圧症患者における原発性アルドステロン症のスクリーニングのため,レニン活性とアルドステロンを測定する際に,降圧薬の変更が必要でしょうか?
田辺 晶代
1
1国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科
キーワード:
アルドステロン/レニン比
Keyword:
アルドステロン/レニン比
pp.1285-1286
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1285
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お答えします
降圧薬の種類によってレニン活性とアルドステロンは変動し,アルドステロン/レニン比(ARR)が偽陽性や偽陰性を呈する可能性があるため,Ca拮抗薬やα遮断薬への変更後にスクリーニングを実施することが推奨されます.しかし血圧や低カリウム血症の管理が優先されるため,偽陽性や偽陰性の可能性を考慮しつつ,現在の薬物治療のままスクリーニング検査を実施することは可能です.
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