特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[鼎 談]
臨床医が語る「私の検査活用法」
-日々の診療で検査結果の “行間” をいかに読むか?
笹原 鉄平
1
,
國松 淳和
2
,
辻本 哲郎
3
1自治医科大学附属病院 感染制御部
2南多摩病院 総合内科・膠原病内科
3虎の門病院分院 糖尿病内分泌科
pp.1162-1170
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1162
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笹原 日常診療のなかで,各専門領域においては当たり前のように利用されている「検査の読み方」が他領域の医師には共有されていないということがよくあります.私見ですが,検査に関する書籍の多くが検査の仕組みや対象となる疾患・病態,偽陽性・偽陰性の原因などに力点を置いており,実臨床での具体的な活用方法に焦点をあてたものが少ないということも一因ではないでしょうか.エビデンス重視の風潮のなかで,領域内で慣習として行われているだけという事項については,なかなか書籍には書きづらいという側面もあるかと思います.
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