特集 看護管理者って何だろう
【対談】—管理者からスタッフヘ—私たちが語りたいこと
宮下 多美子
1
,
江口 隆子
2
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター
2札幌麻生脳神経外科病院生活期病棟科
pp.430-435
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905584
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編集室 お二人は救命救急センターと脳外科の慢性期病棟という異なる性格の病棟の婦長でいらっしゃいます.まず,看護って何だろうという基本的な考え方について,考えをお聞かせください.
宮下 私,長い間いわゆる“ミニドクター”的な看護婦だったんです.聖マリに来る前には脳外科病院にいたのですが,脳外科では医学知識がないとチーム内でコミュニケーションがとれないですよね.たとえば,脳圧が上がっているからCTを撮りにいかなくちゃなんてときに,そこで交わされている医学用語や科学的表現がすべてわからなくてはならないわけです.私は,その意味では自信がありました.勉強する場合にも看護書ではなくてドクター向けの専門書を読んでいました.知識はほかのどの看護婦よりももっていると自負していたのです.
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