特集 学びの場に身を置いて,5年後の自分を描く!
私の学会活用法―学会を個人と職場のスキルアップに活用する
竹原 智美
1
1京都府亀岡市健康福祉部健康増進課
pp.288-292
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100071
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市町村では,学会は遠い存在に思えるかもしれない。たしかに,参加するためにかかる負荷,出費はそれなりのものだが,それ以上に得られるものも数多くありそうだ。本庁・保健所・市町村派遣と渡り歩いた立場から,学会の活用法を語っていただいた。
激動する社会のなかで地域保健を取り巻く環境は急速に変化しており,行政保健師の活動領域も保健分野に加え介護保険・男女共同参画・教育・国民健康保険など,急速に拡大しています。これらの領域において,専門職として一人配置とされることも多く,また関係者や住民への説明責任を果たし,事業の企画・実践・評価・再構築をする能力が求められており,そのためには保健師個々の力量を新任時期から積み上げておくことが重要と考えます。
スキルアップを図る手段は,研修派遣や大学院への進学などもありますが,環境や条件が揃わないと現実的には難しい状況です。このようななかで,学会をうまく活用してスキルアップを図ることは,比較的簡単にできることです。また,学会に報告することは健康実態の分析や事業評価などであるので,事業展開にそのまま役立ち,個人のみでなく職場内のスキルアップにも繋がること,さらに職場で何を重点的にどのように取り組んでいるかについてアピールできる点が魅力的です。
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