特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 3] IBD special situationのupdate
IBD治療中の感染症合併に対する治療・対策
志賀 永嗣
1
,
角田 洋一
1
,
正宗 淳
1
1東北大学病院 消化器内科
キーワード:
B型肝炎
,
結核
,
サイトメガロウイルス(CMV)
,
帯状疱疹
Keyword:
B型肝炎
,
結核
,
サイトメガロウイルス(CMV)
,
帯状疱疹
pp.1106-1109
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1106
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★★★炎症性腸疾患(IBD)の治療薬は,5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤を除いて免疫抑制効果を有するため,さまざまな感染症の合併に留意する必要がある.
★★免疫抑制療法を開始する前には,B型肝炎(HBs抗原だけでなくHBs抗体とHBc抗体),結核(ツベルクリン反応やIFN-γ遊離試験),予防に生ワクチンを要するウイルス感染症(麻疹,風疹,ムンプス,水痘)のスクリーニングを行う.
★★免疫抑制療法中は,とくに呼吸器感染症(Pneumocystis jiroveciiを含む肺炎など),腸管感染症(Clostridioides difficileやサイトメガロウイルス(CMV)など),皮膚感染症(帯状疱疹など)に留意し,必要に応じて予防投与やワクチン接種を考慮する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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