特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 3] IBD special situationのupdate
5-ASA不耐の診断と治療
高原 政宏
1
,
平岡 佐規子
2
,
井川 翔子
1
,
青山 祐樹
1
,
井口 俊博
1
1岡山大学 消化器内科
2岡山大学病院 IBDセンター
キーワード:
5-ASA不耐
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
5-ASA不耐
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
薬剤リンパ球刺激試験
pp.1093-1096
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1093
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★★★5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤は,とくに潰瘍性大腸炎(UC)において,重要な薬剤である.
★★★5-ASA不耐例が近年,増加傾向にある.
★★5-ASA不耐の症状は下痢,発熱,腹痛が多く,おおむね2週間以内に起こることが多い.
★★5-ASA不耐を疑った場合は,5-ASA製剤を中止する.
★★5-ASA製剤投与前に,患者に対して不耐症状の説明を行っておく必要がある.
★薬剤リンパ球刺激試験は診断の一助となる.
★5-ASA不耐例は,不耐でない症例に比べ難治の経過をとる可能性がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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