特集 炎症性腸疾患update
[Chapter 3] IBD special situationのupdate
妊娠・出産時のIBD治療の留意点
杉本 健
1
,
幸村 友季子
2
1浜松医科大学 内科学第一講座
2大同病院 産婦人科
キーワード:
妊孕性
,
プレコンセプションケア
,
胎児発育不全(FGR)
Keyword:
妊孕性
,
プレコンセプションケア
,
胎児発育不全(FGR)
pp.1088-1092
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1088
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★★IBD自体は妊孕性に大きな影響を与えないが,活動期のCrohn病では妊孕性が低下する可能性がある.
★★★骨盤内手術歴がある場合,卵管癒着による不妊のリスクが高まるため,手術歴を考慮した治療が必要である.
★★IBD合併妊娠では,早産や低出生体重児,妊娠高血圧症候群(HDP),胎児発育不全(FGR)などのリスクが増加する.
★★妊娠時の適切な疾患管理と栄養管理が,母体と胎児の健康維持に不可欠であり,葉酸やビタミンKの補充がとくに重要である.
★★★IBD患者の妊娠計画には,産婦人科医とIBD専門医の連携が重要であり,プレコンセプションケアによる早期対応が求められる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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