特集 患者さんからよく尋ねられる内科診療のQuestion
第2章 呼吸器
[79歳男性,肺がん(右上葉非小細胞がん,Ⅰ期)]早期肺がんと診断され手術を勧められましたが怖いです.放射線局所照射を選んでもよいでしょうか?
今野 伸樹
1
1広島大学大学院 医系科学研究科放射線腫瘍学
pp.608-611
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_608
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お答えします
早期肺がんの標準治療は手術療法ですが,医学的な理由で手術ができない方や手術を希望されない方は放射線治療を行うことが推奨されています.肺がん病変に短期間にピンポイントで放射線治療を行う体幹部定位放射線治療(SBRT)は手術に匹敵する成績が報告されています.外科,放射線治療科でそれぞれ手術と放射線治療の説明をよく聞いていただいたうえで,治療方針を決定するのがよいと考えます.
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