特集 実地医家が楽しく学ぶ 「熱」「炎症」、そして「免疫」—街場の免疫学・炎症学
【Ⅰ章:個別の病態で切る!】エキスパートが織りなす怒涛の縦糸—個別から“理屈”をつかむ
❹免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)—その倦怠感は「がん」のせいとは限らない
峯村 信嘉
1
1三井記念病院 総合内科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ICI
,
CTLA-4阻害薬
,
PD-1/PD-L1阻害薬
,
免疫関連有害事象
,
irAE
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ICI
,
CTLA-4阻害薬
,
PD-1/PD-L1阻害薬
,
免疫関連有害事象
,
irAE
pp.42-46
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203547
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Case
ニボルマブによるirAEの一例
患者:80歳、男性
主訴:足に力が入らない
経過:進行肺がんに対するニボルマブでの治療開始5カ月後に、上記主訴にて近医内科かかりつけ医を臨時受診。およそ1週間の経過で、この症状が出現し悪化した。かかりつけ医は免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)での治療中であることを知らず、「足に力が入らない」という主訴から歩行障害を疑い、脳の画像検査をオーダーした。
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