脳出血だったらどうすれば？

▪脳出血急性期は，静注降圧薬を用いてできるだけ早期に収縮期血圧140 mmHg未満に降圧する．過度な降圧による急性腎障害や，静脈炎に注意し，早めに経口降圧薬に移行する．

▪大きな脳出血では高調glycerinを投与してもよいが，用量負荷や高ナトリウム血症に注意が必要である．

▪小脳出血，皮質下出血，被殻出血では手術が考慮されるが，適応判断を慎重に行う．今後，低侵襲手術の報告に期待される．

▪抗凝固薬内服中の脳出血に中和薬投与が適応となる．止血確認後は抗血栓薬再開を検討する．進行中の活性型第Ⅶ因子製剤の臨床試験に期待される．

▪高血圧以外の原因検索にも注意が必要である．