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Updates 2010●糖尿病学の進歩
糖尿病と歯周病―6番目の合併症の予防と治療
Diabetes and Periodontal Disease
西村 英紀
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科 顎口腔頸部医科学講座健康増進歯学
pp.94-96
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101026
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歯周病は,主としてグラム陰性偏性嫌気性菌の感染によって惹起される感染症である.糖尿病患者(1型であれ2型であれ)は非糖尿病者に比べ歯周病がより重症であることが示されてきた.これを受け,歯周病は糖尿病の第6番目の合併症であると考えられるようになった.一方近年,内臓肥満が糖尿病とは独立して歯周炎の重症化に関与することが示された1).すなわち,肥満で耐糖能異常を合併したいわゆるメタボリックシンドローム患者やその予備軍はより歯周病が重症化する可能性があると考えて対応する必要がある.
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