特集 診断の糸口はここにある 手がかりから紐解く臨床推論
第5章 肝・胆・膵
[Case 1 倦怠感]リンパ腫治療中にこれまで経験のないような倦怠感を感じました
坂本 和賢
1
,
伊藤 清顕
1
1愛知医科大学 内科学講座(肝胆膵内科)
pp.490-494
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_490
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診断は何か
手がかり
rituximab,cyclophosphamide,doxorubicin hydrochloride,vincristine(oncovin),prednisolone(R-CHOP)療法中の肝機能障害
入院時の血液検査はHBs抗原陽性,HBV DNA高値
化学療法開始前の血液検査はHBs抗原陰性,HBc抗体陽性
化学療法開始後,10ヵ月間は定期的にHBV DNAが測定されていたが,主治医の交代により最近6ヵ月間はHBV DNAが測定されていなかった
急速な肝機能障害に続き発生した意識障害とはばたき振戦
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