特集 診断の糸口はここにある 手がかりから紐解く臨床推論
第4章 消化管
[Case 8 下血]数ヵ月前から下痢があり,最近は夜間も腹痛で目が覚めて粘血便が出ます
渡辺 知佳子
1
1国際医療福祉大学医学部三田病院 消化器センター
pp.485-488
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_485
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
診断は何か
手がかり
慢性の経過の血性下痢で,体重減少を伴う消耗性状態
大腸内視鏡検査(図1)では,結腸に多発性のびらんと潰瘍を認める
結腸粘膜生検組織のH-E染色標本(図2)では,陰窩膿瘍,杯細胞減少・びまん性炎症細胞浸潤を認める
© Nankodo Co., Ltd., 2023