特集 内分泌疾患診断のための5 Steps―「見逃しやすい」を「見逃さない」に変えるために
[Step 2] 一般検査データから内分泌疾患を想起する
肝機能異常・腎機能異常
髙士 祐一
1
1福岡大学 医学部内分泌・糖尿病内科学
キーワード:
甲状腺機能異常
,
低ホスファターゼ症
,
二次性高血圧
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
Keyword:
甲状腺機能異常
,
低ホスファターゼ症
,
二次性高血圧
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
pp.242-246
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_242
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▪日常臨床で遭遇することの多い肝機能異常・腎機能異常のなかに,内分泌疾患が潜んでいる.
▪肝機能異常では,頻度の高い甲状腺機能異常を鑑別する.
▪ALPには大きく肝型と骨型があり,ASTやALT,γ-GTPとの乖離がある場合には,骨型ALPの上昇を想起する.
▪ALPが低下を示す低ホスファターゼ症の存在を知っておく.
▪腎機能異常のうち,急性腎障害(AKI)では原発性副甲状腺機能亢進症の可能性を考える.
▪慢性腎臓病(CKD)では,二次性高血圧を呈する内分泌疾患の鑑別を行う.
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