特集 プライマリケアに必携! アレルギー診療の基本ガイド
[Chapter 2] 治療の基礎知識
吸入療法薬
玉田 勉
1
1東北大学大学院 医学系研究科呼吸器内科学分野
キーワード:
吸入ステロイド(ICS)
,
長時間作用性β2刺激薬(LABA)
,
長時間作用性抗コリン薬(LAMA)
,
ドライパウダー吸入器(DPI)
,
加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)
,
ソフトミスト吸入器(SMI)
Keyword:
吸入ステロイド(ICS)
,
長時間作用性β2刺激薬(LABA)
,
長時間作用性抗コリン薬(LAMA)
,
ドライパウダー吸入器(DPI)
,
加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)
,
ソフトミスト吸入器(SMI)
pp.1064-1069
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_1064
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▪喘息の基本治療は吸入ステロイド(ICS)であるが,速やかな症状改善を期待して中用量ICS/長時間作用性β2刺激薬(LABA)で治療開始することが多い.
▪「ICSとLABAの併用」および「LABAと長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の併用」ではそれぞれ相乗効果が期待できるうえに,個々の薬剤を増量することによる副作用のリスクを回避できる可能性もある.
▪ICS/LAMA/LABA配合剤はICS/LABA配合剤で効果不十分な中等症以上の喘息症例で使用することが基本である.
▪重症例に対しては高用量ICS/LAMA/LABA配合剤,いわゆるトリプル製剤で開始することも許容されるが,現段階で十分な有用性を示すエビデンスが乏しいため特殊例と位置づける.
© Nankodo Co., Ltd., 2023