特集 いまアレルギー外来がおもしろい—安全で効果の高い治療を使いこなす
治療薬を使いこなす
吸入薬
田上 あさ子
1
,
町田 健太朗
1
,
井上 博雅
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学
pp.1896-1899
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223746
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ポイント
●吸入薬は気道に直接到達し作用するため,全身性の副作用は少ないが,気道局所の副作用には注意が必要である.
●吸入ステロイド薬(ICS)は,長期管理の第一選択薬である.
●コントロール不十分な場合,ICSを単独で増量するよりも,長時間作用性β2刺激薬(LABA)や長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の吸入,経口ロイコトリエン受容体拮抗薬などと併用するほうが有効である.
●LABAの抗炎症作用は明らかでないため,喘息の長期管理にはLABA単独ではなくICSと併用することが必須である.
●吸入薬は吸入手技が不十分であると十分な効果を発揮しないため,繰り返し吸入方法を確認し指導することが重要である.
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