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第6章 代謝系に作用する薬剤
[骨・カルシウム代謝薬]
カルシトニン製剤
間中 勝則
1
,
槙田 紀子
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.937-941
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_937
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・有症状の高カルシウム血症に対して,高カルシウム血症およびそれに伴う症状改善目的で使用する.
・基本的に細胞外液投与と併用し,4~6時間程度で血清Ca値を1~2mg/dL程度低下させる.
・高カルシウム血症への効果は一時的であるので,同時に原因精査とほかの治療を併用する.
・新規の圧迫骨折による疼痛への効果は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)以上である.
・規格によって適応疾患・用法用量が異なり,高カルシウム血症には40単位製剤,骨粗鬆症における疼痛には10単位または20単位製剤を使用できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023