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第6章 代謝系に作用する薬剤
[骨・カルシウム代謝薬]
骨アナボリック薬(副甲状腺ホルモン受容体作動薬,romosozumab)
竹内 靖博
1
1虎の門病院 内分泌センター
pp.926-930
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_926
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・骨アナボリック薬は,骨折の危険性の高い骨粗鬆症に使用される薬剤である.
・骨折の危険性の高い骨粗鬆症の具体例は,著しい低骨密度(腰椎骨密度Tスコア−3.3未満)や既存椎体骨折が複数存在する,もしくは椎体骨折が1ヵ所でも重度の椎体変形を有する場合などである.
・いずれも皮下注であるが,毎日あるいは週2回自己注射,週1回あるいは月1回医療機関で実施など,さまざまな選択肢がある.
・それぞれ投与期間に制限があり,厳密に遵守する必要がある.
・いずれの薬剤も投与終了後はビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体(denosumab)などの骨吸収抑制薬に切り替えて治療を継続することが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023