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第2章 炎症,免疫,アレルギーに作用する薬剤
[鎮痛薬]
神経障害性疼痛緩和薬(鎮痛補助薬)
宇井 睦人
1
1湘南鎌倉総合病院 総合診療科
pp.615-620
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_615
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・鎮痛補助薬とは「主な薬理作用は鎮痛ではないが,鎮痛薬と併用することにより特定の状況において鎮痛効果を発揮する」薬剤のことである.神経障害性疼痛に対してタイミングを選ばずに開始できるが,オピオイドや非オピオイド(acetaminophenや,各種非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs))と併用して使用することが原則である.
・鎮痛補助薬の選択に関するルールは明確になっていないが,海外の複数のガイドラインで第一選択薬として位置づけられているpregabalinや,同じ作用機序のmirogabalinが使用しやすい.
・持続注射が可能な鎮痛補助薬にはlidocaine,ketamine(医療用麻薬扱い)などがあり,とくに内服できない場合では重宝する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023