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特集 外科医に求められる緩和医療の知識
オピオイドが効き難い疼痛と鎮痛補助薬
Adjuvant analgesics for opioid resistant pain of cancer
大西 幸
1
Yuki ONISHI
1
1慶應義塾大学医学部麻酔科学教室
キーワード:
癌性疼痛
,
鎮痛補助薬
,
オピオイドが効き難い疼痛
Keyword:
癌性疼痛
,
鎮痛補助薬
,
オピオイドが効き難い疼痛
pp.163-168
発行日 2006年2月20日
Published Date 2006/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100350
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要旨:鎮痛補助薬には,高頻度で副作用を生じる薬剤が多く含まれる.オピオイドが効きにくいとされる疼痛であっても,適応外でなければまずオピオイドを含む十分量の鎮痛薬を投与し,効果が認められない場合に鎮痛補助薬を検討する.鎮痛補助薬に対する反応は個人差が大きく,有効な薬剤やその至適投与量を予測することは困難なため,低用量から開始し,効果,副作用を十分確認しながら漸増していく.無効であれば多くの場合漸減中止し,他剤を試行する.効果発現までに時間を要することや,投与目的,生じ得る副作用について患者の十分な理解を得たうえで,リスク対効果の最適な薬剤をみつけることが重要である.
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