特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 1] 思春期の患者を誰が診るのか?
成人内科医からみた思春期診療
川島 篤志
1
,
稲葉 哲士
1
1市立福知山市民病院 総合内科
キーワード:
内科外来に紛れ込む思春期の不定愁訴
,
高校生の不登校
,
移行期医療
Keyword:
内科外来に紛れ込む思春期の不定愁訴
,
高校生の不登校
,
移行期医療
pp.343-347
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_343
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▪外来診療では,救急外来や病棟診療とは異なる病歴聴取・身体診察から鑑別診断をあげる技量を磨く必要がある.
▪内科外来に紛れ込む思春期の診療では,自然経過で改善する病態や自律神経症状に対しての説明能力も大切である.
▪「不定愁訴」から「不登校」につながる可能性のある思春期診療では,地域の医療資源にも鑑みて対応できることが望ましい.
▪総合系医師は,小児科からの移行期医療の受け手となりえる可能性がある.
▪移行期医療では,状態悪化する前から円滑なバトンタッチを意識し,受け手との関係性を地域内で確立できることが望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023