特集 患者の将来を見据えた実践的糖尿病診療―脱 “血糖屋さん” のススメ
[Chapter 4] 血糖値だけではない糖尿病患者の将来を見据えた診療
小児糖尿病診療の将来を見据えたアプローチ
高谷 具純
1
1千葉大学大学院 医学研究院小児病態学
キーワード:
1型糖尿病
,
automated insulin delivery(AID)療法
,
スティグマ
,
アドボカシー活動
,
移行期医療
Keyword:
1型糖尿病
,
automated insulin delivery(AID)療法
,
スティグマ
,
アドボカシー活動
,
移行期医療
pp.1180-1184
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_1180
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▪小児は糖質/インスリン比やインスリン効果値が成人に比べて大きく,血糖変動も激しいため,それらに配慮したインスリン治療を行うことが重要である.sensor-augemented pump(SAP)療法やautomated insulin delivery(AID)療法などの近年発達しているデバイスを用いた治療は,小児1型糖尿病に有用である.
▪入園拒否などのスティグマが小児1型糖尿病には存在する.アドボカシー活動を通じて,社会生活をスムースに行えるようにすることが必要である.
▪成人医療への移行が必ずしもうまく進んでいない状況があり,日常診療のなかで成人期医療移行チェックリストなどを用いて移行準備を進めることが必要である.
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