書評
テキスト臨床心臓構造学―循環器診療に役立つ心臓解剖
安部 治彦
1
1産業医科大学医学部不整脈先端治療学 教授
pp.243-243
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_243
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- 文献概要
生理学や分子生物学,薬理学などの基本的知識が,われわれが疾患の病態生理を理解し,診断・治療を適切に行ううえで有用であることはいうまでもない.また臨床においては,AIを用いた診断技術や遠隔モニタリングなどによって得られる新たな医療情報も不整脈診療に大いに役立っている.加えて,医療現場においては,遠隔モニタリングのみならずApple Watchなどのデバイスも不整脈の早期診断や再発検出に寄与しているのは周知のとおりであろう.しかし,多種多様な医療情報を多くの手段で得られる現在であっても,不整脈診療で最も重要なのは疾患に対する治療であり,直接的な手術治療であることに変わりはない.不整脈治療は,薬物治療の時代から現在は非薬物治療が中心の時代となっている.
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