書評
造血幹細胞移植診療実践マニュアル(改訂第2版)―データと経験を凝集した医療スタッフのための道標
森 毅彦
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1東京医科歯科大学医学部血液内科 教授
pp.263-263
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_263
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- 文献概要
『造血幹細胞移植診療実践マニュアル』の改訂版が発刊された.初版は2015年に発刊され,造血幹細胞移植に携わる多くの医師が手元に置き,日々の診療のなかで参照してきた.造血幹細胞移植の進歩は著しく,新しい治療法・治療薬の導入により,治療成績や合併症の頻度・重症度が改善されてきている.また,それに伴い国内外のレジストリーデータを用いた解析においても,従来のものとは大きく異なる新しい結果が発表されている.そのため,目の前の患者に適応可能なエビデンス・治療法は最新のデータに基づく必要があり,その意味で本書は造血幹細胞移植に携わる者がもつべき待望の一冊といえる.
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