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投稿 症例
十二指腸球部潰瘍に対するHelicobacter pylori除菌後,H2受容体拮抗薬投与中に発生した十二指腸球後部潰瘍症例
A case of post bulbar duodenal ulcer which occurred after eradication of Helicobacter pylori for bulbar duodenal ulcers and during administration of a Histamine H2-receptor antagonist
山根 建樹
1
,
梅田 啓
2
,
秋田 貴之
3
,
大竹 孝明
3
T. Yamane
1
,
A. Umeda
2
,
T. Akita
3
,
T. Otake
3
1国際医療福祉大学塩谷病院消化器内科
2国際医療福祉大学塩谷病院呼吸器内科
3国際医療福祉大学病院消化器内科
pp.1379-1382
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1379
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は じ め に 十二指腸球後部潰瘍(以後,球後部潰瘍)は解剖学的には幽門輪より5cm以上肛門側の,内視鏡的には上十二指腸角より肛門側の十二指腸に発生する潰瘍と定義される1,2).発生頻度は少ないが出血,穿孔,狭小化などの合併症が多く問題となる病態である2,3).原因としては高酸が想定されているが1,4),確定されておらず,Helicobacter pylori感染との関連も不明であり,最近の報告例,検討例も少ない.十二指腸球部潰瘍(以後,球部潰瘍)に対するH. pylori除菌後,H2受容体拮抗薬投与中に発生した球後部潰瘍症例について報告する.
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