特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 5] 感染性疾患はこう診る! 検査の活用法とその解釈
急性上気道感染症の検査
森 伸晃
1,2
1愛知医科大学医学部 臨床感染症学講座
2愛知医科大学病院 感染症科
キーワード:
急性上気道炎
,
ウイルス
,
迅速抗原検査
,
グラム染色
,
培養検査
,
核酸増幅検査
Keyword:
急性上気道炎
,
ウイルス
,
迅速抗原検査
,
グラム染色
,
培養検査
,
核酸増幅検査
pp.1326-1330
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1326
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▪急性上気道感染症は,鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭に起こる感染症であり,上気道炎が最も頻度が高い.
▪急性上気道炎は,さまざまなウイルスによって起こる,鼻汁/鼻閉,咽頭,咳/痰の3系統の症状が同時に,同程度存在する病態である.
▪急性上気道感染症における検査は,迅速抗原検査,培養検査,核酸増幅検査に大別され,その特性を十分に理解することが重要である.
▪急性上気道感染症の診断は,その疾患の特性上病歴や身体所見がメインであり,検査は補助的なものである.
▪急性上気道感染症における検査は,原因微生物を特定し,治療や感染対策に利用するために実施する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023