特集 ICUにおける抗菌薬:new era strategy
❸ 微生物検査—その上手な使い方
藤原 辰也
1,2
,
松尾 裕央
1
Tatsuya FUJIHARA
1,2
,
Hiroo MATSUO
1
1大阪大学大学院医学系研究科 感染制御学
2島根大学医学部附属病院 麻酔科/感染制御部
キーワード:
グラム染色
,
培養検査
,
迅速診断検査
Keyword:
グラム染色
,
培養検査
,
迅速診断検査
pp.173-185
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170020173
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はじめに
適切な感染症の診断には微生物学的情報が必要不可欠で,それを最大限に生かすためには臨床医と微生物検査室の連携が欠かせない1,2)。昨今ではさまざまな迅速診断検査も導入されているが,その検査の解釈に非感染症内科医を中心に多くの医師が頭を抱えているのが現状である3)。本稿では,培養検体がどのように処理され結果報告に至るのか,一般的な微生物検査のフローに加え,近年活用されている迅速診断検査について,症例経過に沿って解説する。

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