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今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る
侵襲性細菌感染症
Invasive bacterial infections
星野 直
1
1千葉県こども病院感染症科
キーワード:
迅速抗原検査
,
細菌性髄膜炎
,
膿胸
Keyword:
迅速抗原検査
,
細菌性髄膜炎
,
膿胸
pp.1080-1085
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200958
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Point
●侵襲性細菌感染症におけるPOCTは,早期診断・早期治療,診断精度の向上を目的にして実施する.
●POCTには主に髄膜炎原因菌莢膜多糖体抗原検査と肺炎球菌迅速抗原検査が用いられる.検査対象疾患の中心は細菌性髄膜炎であるが,膿胸や菌血症の病原診断に使用することもある.抗菌薬前投与例の原因菌診断にも有用である.
●ワクチンの普及に伴う侵襲性感染症の疫学の変化によって,POCTの適応も変化している.検査の特性を理解したうえで,効果的に用いるべきである.
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