特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 5] 感染性疾患はこう診る! 検査の活用法とその解釈
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査
-COVID-19の検査として何をするか,どう解釈するか
貝田 航
1
,
𡈽井 朝子
2
1神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院 総合内科
2神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院 感染症科
キーワード:
COVID-19
,
PCR検査
,
抗原定量検査
,
Ct値
Keyword:
COVID-19
,
PCR検査
,
抗原定量検査
,
Ct値
pp.1321-1325
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1321
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▪COVID-19の診断のゴールドスタンダードはPCR検査であり,COVID-19を疑う状況のときはPCR検査を行う.
▪PCR検査は診断には有用であるが,検査に数時間を要することや専用の機器が必要であるなどの欠点があるため,環境により簡便に検査を行う必要があるときは抗原検査を利用する.
▪2ヵ月以内にCOVID-19に罹患しているときはPCR検査が陽性になるが感染性には乏しい.
▪高度免疫不全が背景にある患者は再燃の可能性があるため抗原定量検査やCt値を用いることでウイルス量の測定を行い,感染性について検討する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2023