特集 好きになる呼吸器学―珠玉の症例集から
珠玉の症例集 ~印象深い症例・思い出の症例より~
[Case 10]自立歩行可能な患者が夜間呼吸困難を繰り返す病態に隠された疾患
朝倉 崇徳
1,2
1北里大学薬学部臨床医学(生体制御学)
2北里大学北里研究所病院呼吸器内科
キーワード:
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
夜間発作性呼吸困難
,
横隔神経麻痺
,
split hand
Keyword:
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
夜間発作性呼吸困難
,
横隔神経麻痺
,
split hand
pp.903-906
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_903
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Case summary
80歳代男性.入院2ヵ月前から時折息切れ・全身倦怠感があり,近医で慢性閉塞性肺疾患と診断され,吸入薬を処方された.入院14日前も症状が持続するため当院総合診療科外来を受診し,精査を予定された.入院3日前午前4時の就寝中に呼吸困難があり,救急外来を受診した.来院時に呼吸困難は改善し,バイタルサインは異常がなかったため,そのまま帰宅となった.しかし,入院前日と当日に同様の症状で救急外来を繰り返し受診したため,精査目的に入院した.
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