特集 どうする!? 突然の感染症対応―外来患者も入院患者も
専門医が行う感染症マネジメント
感染症医が行う免疫不全患者の感染症マネジメント
中屋 雄一郎
1
1静岡県立静岡がんセンター 感染症内科
キーワード:
バリア破綻
,
好中球減少
,
細胞性免疫不全
,
液性免疫不全・脾摘後
Keyword:
バリア破綻
,
好中球減少
,
細胞性免疫不全
,
液性免疫不全・脾摘後
pp.1111-1115
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_1111
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪免疫不全患者であっても感染症診療の原則は変わらない.患者の状態と背景疾患・危険因子の把握,感染臓器の絞り込み,原因微生物の想定,それに応じた最適な抗微生物薬の選択と適切な経過観察である.
▪免疫不全を考えるときには一括りにせず,「バリア破綻」「好中球減少」「細胞性免疫不全」「液性免疫不全・脾摘後」の四つに分類して整理する.それぞれ問題となりやすい原因微生物が異なる.
▪背景疾患やそれに対する治療によって生じる感染症のリスクに対して,どのような予防が必要か理解しておく.
© Nankodo Co., Ltd., 2022