特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈疾患へのアプローチ〉
日常診療の中で遭遇する真菌感染症へのアプローチ
阿部 雅広
1
1国立感染症研究所真菌部
キーワード:
好中球減少
,
細胞性免疫不全
,
カンジダ血症
,
ニューモシスチス肺炎
,
クリプトコックス症
Keyword:
好中球減少
,
細胞性免疫不全
,
カンジダ血症
,
ニューモシスチス肺炎
,
クリプトコックス症
pp.664-668
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227596
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Point
◎真菌感染症へのアプローチの第一歩は,発症の高リスク群(好中球減少および細胞性免疫不全)の特定である.
◎確定診断においては,無菌検体からの培養検査および病理組織学的検査による真菌の同定が重要である.
◎実臨床上,確定診断に至らないケースも多く,臨床症状・画像所見・バイオマーカーなどから総合的に判断し,臨床診断せざるを得ないことも多い.
◎各検査項目には感度・特異度の両面において限界があることを理解し,検査の組み合わせにより診断に迫ることが重要である.
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