連載 ドクターGとドクターS ~「Generalist⇄Specialist」連携のポイント~
ケース ⑧ 関節リウマチ
河野 肇
1
1帝京大学医学部内科
pp.488-493
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_488
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今回のポイント
かかりつけ医の役割 Generalist
✓病勢の落ち着いた患者においては治療の副反応に留意し継続的な診察を行う.
✓疾患活動性評価のポイントは腫脹関節数,圧痛関節数と患者全般疾患活動性評価であり,血液検査所見においては炎症反応の推移を検討し,疾患活動性の増悪や合併症,薬剤副反応がみられた場合には再度専門医に紹介する.
✓関節リウマチ(RA)でも高頻度に問題となる骨粗鬆症,脂肪肝などの評価,対処を行う.
✓ワクチンの接種などの感染予防措置を積極的に行う.
専門医との連携 Specialist
✓診断前,RAの可能性がある患者を専門医に紹介する.
✓抗リウマチ薬や分子標的薬の導入や評価,さらに減薬は専門医に行ってもらう.
✓専門医においてはどのように連携するかの方針を決定し,二人主治医制の専門医側として安定している患者においても関節X線評価,肺病変などの合併症評価を行う.また,長期的には加齢に伴う減薬などの方針を決定する.
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